【NEWS/REPORT】
FreeTEMPO "TENSE" ANNIVERSARY LAST LIVE TOUR
.東京公演
1/31(月)@SHIBUYA-AX
Start /19:00
半沢武志によるソロ・プロジェクト、FreeTEMPO。
数々の名曲を生み出して来たこの10年間の活動。
2010年、FreeTEMPO名義での活動に終止符を打つというファンと音楽業界に衝撃が走るニュースがあった。
2010年3月発売のFreeTEMPO名義としてはラストオリジナルアルバム『Life』を発表。
同年12月に活動10周年を記念したベスト・アルバム『TENSE』を発売。
同12月にはベストアルバムを引っさげ全国ラストクラブツアーを実施した。
そして今回ラストライブツアーとして1/23日、仙台に続き
いよいよ千秋楽となるライブがSHIBUYA-AXにて先日1月31日に実施された。
会場はファンや親交ある人々で埋め尽くされていた。
今回東京では初、そしてラストとなる特別編成によるバンドスタイルのライブには,
様々な親交あるミュージシャン、ボーカリストを迎え、半沢武志も自ら様々な楽器の演奏を披露した。
ゲストヴォーカルもarvin homa ayaをはじめ、『Harmony EP』や配信のみのFreeTEMPOプロデュース楽曲『Power of Love』でVoを務める韓国の歌姫Sheeanをブッキング。
「FreeTEMPOファミリー」と言えるようなメンバーでとてもリラックスした空気が感じられた。
オープニングからフィナーレまで10年の活動の集大成たるベストアルバム同等のラインナップでどの曲もイントロが流れるとそれだけで歓声が上がっていたのが印象的であった。
時間を忘れる名曲のオンパレード。
「次に演奏される曲を楽しみにするわくわくする気持ち」と、「曲が終わってほしくない気持ち」と相反する気持ちが同時に共存している感じが伝わる
「活動停止と聞いて怒って今日ははじめ参加やめようかと思った」
と愛情ある(本音&ジョーク)コメントを投げかけ、初期の代表作『Sky High』を披露。
いよいよラストとなるアンコール2曲目は再びメンバー全員が登場しラストライブを締めくくった。
夢のような約2時間に及ぶライブは時を忘れる良質であたたかなヴァイブスが溢れていた。
ライブ会場を後にした人は、入り口・ロビーにある花束やポスターの前で 今回の記憶を心に深く刻もうと記念撮影をする人であふれていたのも印象的。
そしてだれの表情を観ても良い時間を過ごした後の笑顔と充実感、寂しさはあるが今後の「半沢武志」としての活動に期待をしているような空気を感じることができた。
FreeTEMPO自身MCで
「これから先、音楽活動は続けるがしばらく予定は未定としながら、一旦充電期間に入りたい」
「今後は日本だけでなく、中国、韓国やアジアなど音楽的多国籍チームを組んでみたい」
との願望も示してくれた。
10年間の活動と似ているが
ラストライブは決して特別なPRも演出も派手なMCもしていない。
シンプルに良質なライブと心あたたかな時間がそこにはあった。
『良いものを作り、届ける。』
そんなグローバルかつ普遍的な本質を持ち、一貫したFreeTEMPOの姿勢は
自然に多くの人から支持され、伝わり、広がった。そして同じ畑の音楽仲間からも慕われる。
これがFreeTEMPOとしての10年間の評価だと思う。
今日はラストライブとなったが、新しいスタートとしてのライブでもあった。
「FreeTEMPO」としての活動停止を惜しみ、寂しく思う気持ち、
それと、「半沢武志」としてこれからの展開への期待と楽しみを抱いている人は多いだろう。
次の展開までこれまで10年間の楽曲たちにつなぎ止めてもらい期待して待つ事にしたい。
(Photo/Text : Tomomi Nakamura)