2011年1月16日日曜日

【Event レポート】作品集『ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス』刊行記念!『事の次第』『ゆずれない事』上映会(トークゲスト:クワクボリョウタ、泉太郎




会場/UPLINK FACTORY


16日、日曜日午後15時頃
いつも以上に穏やかな時間の流れていた、渋谷松濤近辺。
今回のイベント会場は渋谷の文化村通の奥、
UPLINK FACTORY.


先月まで金沢21世紀美術館で開催され、好評を得ていたアーティスト、
『ペーター・フィッシュリ 、ダヴィッド・ヴァイス』
の新しい作品集が出版される事になった。
イベントフライヤー/サインボード


今回のイベントはその出版記念を兼ねて
ペーター・フィッシュリ、 ダヴィッド・ヴァイスの代表映像作品
2点の特別上映会とゲストアーティストを呼んでのトークイベント。

今回会場のミニシアター内、
約40席ほどは満員で、前売りチケットもすぐに売り切れたという
注目ぶり。
*行けなかった人も多数いたんじゃないだろうか。

僕も早くから会場入りするつもりが到着したときには
すぐにそれとわかる行列ができていた。
併設しているカフェもほぼ席は埋っていてにぎやかな空気が流れている。
会場内映画ポスター

会場は映画配給もしているUPLINKの施設
多数のポスターやアート系イベントのフライヤー、物販等展示もされている。
『ペーター・フィッシュリ 、ダヴィッド・ヴァイス』
の新しい作品集


『ペーター・フィッシュリ 、ダヴィッド・ヴァイス』
の今回上映もされたDVD
オススメ☆


会場の様子

新春特別に大幅ディスカウントされたVHSとDVD販売
早いもん勝ち!


ミニシアターが最近閉鎖するという残念なニュースが続く中、
このような良質かつインディペンデントな発信を続ける貴重な存在。

そんな文化を生み出すUPLINK FACTORYが今回の会場。
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席後すぐに上映が始まった
上映は『ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイスの初期の代表作2作。
『事の次第』と『ゆずれない事』

『事の次第』は多数見かけるようになった「ピタゴラ装置」の元祖ともいえる作品。
約30分途切れる事無く続く様々な事象。
しかも現在、多く観ることができるピタゴラ的なほのぼのしたものではなく、
コチラはもっと危うい。
切れる糸寸前のような、いつ止まってもおかしくなさそうなぎりぎりのポイントで次ぎに繋がっている感じは、観る方がハラハラする良い緊張感があった。
また装置として火薬、薬品など使って、科学的な装置も多数登場している。
一つの事が次に繋がり、影響して行く様。
淡々と映像と効果音だけが流れるシンプルな作りながら30分見飽きる事無く世界に入り込める感じが心地よい。
「これから」どうなるのか?イメージしてみるけど、それとはずれた展開も多数あり
そのズレが先に予測している自分の脳が刺激を揺さぶる。
物理の実験のようなアート装置。
圧巻の作品!!

続く、『ゆずれない事』は
『事の次第』とは全く世界感の違うもの。
こちらも29分の短編映画。
登場動物(?)はネズミとクマ
*クマとはクレジットされているがどうみてもパンダである。
そして二人ともとても純粋な中年の設定♡
この二匹、いや二人は、様相こそ動物であるが生活もしゃべることばも
価値観も人間そのもの。
二人でアート界で成功を目指し、調査のつもりで潜入したギャラリーで意外な展開へと進んで行く。
ユーモアが全編を通して貫かれているがどこか人間臭く
見る人をそれぞれ日常に照らして合わせて、
微笑ましく感じるものがある作品だった。
ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイスのシュールな魅力が満載☆
*上記両作品は、DVDとして販売中。

小休憩を挟んで
今回のトークゲスト、アーティスト二名の登場。

クワクボリョウタ氏と泉太郎氏
二人とも初対面だったみたい。

印象的だったのは泉さんは今朝も作品を手がけてそのまま来場。
その手や服、スニーカーはアーティストとわかるような絵の具そのままであった。


きっと戻ってまた作業を再会するのだろう。

トークはMCにコーディネートされながら
作品についての感想、両氏の表現にたいするこだわり、互いへの
質問、と流れた。
今回客席との距離も非常に近かったのでひょっとしたらいつもとは違った感じがあったのかもしれない。

短いながらも濃い、貴重なゲストトークの時間でした。

やはり便利に情報を入手できる時代だけど、
会場で生で直接話を聞く事、映画を見る事、作品を見る、体験する事はそれでしか得られないものがある。
ゲンバへ足を運ぶ事、体験する事。


この価値はますます必要な事だと再確認

素敵な時間を体験できるイベントでした☆
アップリンクファクトリーでは毎日魅力的なイベント開催しているのでチェックしてみてください。


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両アーティストの活動はリンク貼っておきます。
クワクボリョウタさん: http://www.vector-scan.com/
泉太郎さん: http://taroizumi.com/

今回の会場/アップリンクファクトリー: http://www.uplink.co.jp/factory/




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