2011年4月28日木曜日

ちょっとした気づき、疑問がデザインのヒントになることもある。「T&T Pen-ink Chamber」

【Design】
「T&T Pen-ink Chamber」for 《2011 iF concept design
Designers: by Han Chi-hoon, Kim Yeon-soo, Park Byong-gon & Kim Sung-geun


2011 iF concept design》のためにエントリーされた作品を一つ紹介。
それはとても明確なコンセプトから提案されたシンプルなデザインです。


「T&T Pen-ink Chamber」。
Han Chi-hoon, Kim Yeon-soo, Park Byong-gon & Kim Sung-geunさんらによってデザインされました。
日本でも当たり前に使われている「使い捨てボールペン」
その消費は一人一人は少なくても積み重なれば膨大な量になります。
だれも疑問無く、普通に使用、消費してますね?


彼らが提案したデザインはインクチューブが螺旋状の構造になっている事。
これによってスプリングの金具機能が融合されています。
ものごとにはメリット・デメリットあると思います。
このデザインの場合デメリットとして、チューブが螺旋構造となる事で、いままで以上に管内部にスペースを必要としてしまう事。それにより今までのような洗練され、スリムな見た目は維持する事は難しいのかもしれません。
それによって使用の際の感触も異なるものになるでしょう。
ではメリットの面はどうでしょう?
1、パーツが一つ減る事で工程/経費を削減できるかもしれない。
2、インクが今までの約2倍量蓄積できる事
3、使い捨て部分/回数が削減できる。



もちろんコンセプトデザイン案です。理想と現実は違ってきたり、修正も必要かもしれません。
ですがはじめから完璧を求めたり、理想を否定していては新しい種が育つ芽を摘む事になります。
まだ100%のエコデザインではないかもしれませんが、こうしたものが次への着実一歩にいますなっていると思います。


だれでも気づけそうで、だれもしてこなかった着想。
同じ日常を違った角度で見つめ直してみるとこうした気づきがあるのかもしれませんね?
そう考えると、偉大なる発見はあなたのすぐそばにあるのかもしれません。☆






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